肝硬変という病気をご存知ですか? フィブロスキャン検査で予備軍チェックを

肝硬変

みなさんは「肝硬変」という病気をご存じでしょうか?今回は肝硬変とはどういった病気なのか、自分が肝硬変や肝硬変予備軍かどうかを知るための方法についてご紹介します。

肝硬変とは?

みなさんは「肝硬変」という病気をご存じでしょうか?肝硬変はさまざまな肝臓病の終末像であり、健康な状態の肝臓に戻すことが難しい病気です。肝硬変が進行すると黄疸や腹水などの症状の他に、食道に静脈瘤ができて吐血することがあります。さらに、肝硬変が進行すると肝不全や肝がんになることもあります。初期の無症状の状態からも高率に肝がんを発症することがあるため、最も大切なことは早期に発見し原因を取り除く治療を開始することです。

肝硬変になる前に肝臓病の拾い上げを

肝硬変に進行する前に肝臓病を拾い上げることが極めて重要です。日本人の肝硬変の原因で最も多いのはウイルス性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)ですが、食生活の欧米化や運動不足などに伴い脂肪肝からの肝硬変に進展するケースが増加傾向にあります。また、アルコールによる肝硬変も増えています。特に人間ドックの受診者には脂肪肝の方が多いため、これらの人の中から肝硬変や肝硬変の予備軍を拾い上げることがきわめて重要だと考えています。

肝硬変の診断に有用なフィブロスキャン検査とは

筆者は脂肪肝の「肝臓の硬さ」に着目し、フィブロスキャンという装置が肝硬変の診断に有用であることを世界に先駆けて論文化しました(図1)。これは超音波の原理を用いて肝臓の硬さから肝臓病の進行度度を計測するもので、痛みや苦痛がなく2ー3分程度で実施可能です。

※ 図1:著者らによるNAFLDに対するフィブロスキャン検査の有用性に関する日本初の研究報告

フィブロスキャン検査で肝硬変・肝硬変の予備軍チェックを!

ご自身が肝硬変や肝硬変の予備軍でないことを確認することは、とても大切なことです。以下のいずれかに相当する方は、是非かかりつけ医にフィブロスキャン検査について相談してみてください。また、人間ドックを受診される方は、フィブロスキャン検査が実施できる施設を選択してほしいと思います。

いずれかに当てはまる方は「フィブロスキャン検査」を!


①  過去に一度でも肝障害を指摘されたことがある

②  糖尿病、脂質異常症、高血圧のいずれかがある
③  肥満、または最近急に体重が増えた
④  アルコールをよく飲む
⑤  家族に肝臓病の方がいる

 

 

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<コラム筆者>
玉野 正也先生
獨協医科大学埼玉医療センター附属 越谷クリニック 院長
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