肝臓について相談したい!かかりつけ医の役割とは

脂肪肝

みなさんは「かかりつけ医」をお持ちですか?「かかりつけ医」とは健康に関することを何でも相談でき、必要な時には専門医や専門医療機関を紹介してくれる、身近にいて頼りになる存在です。
今回は生活習慣病や糖尿病に深く関わる「かかりつけ医」についてご紹介します。

肝臓についてかかりつけ医に相談したい

健康に関することを何でも相談でき、身近にいて頼りになるのが「かかりつけ医」です。
肝硬変肝がん、ウイルス性の肝疾患は大学病院などの肝臓専門医の領域になりますが、糖尿病や生活習慣病に深く関わる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は「かかりつけ医」が担当します。

生活習慣の変化による体重増加や脂肪肝が増加している

新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる自粛期間やテレワークなどの生活習慣の変化から体重が増加したり脂肪肝を指摘されたりする人が増えています。そうなると糖尿病の悪化も心配です。

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、病態が進行しないと症状が出ないため、肝硬変肝がんが見つかってからやっと気づくということもあります。特に糖尿病・肥満・脂質異常症・高血圧症をお持ちの方は「かかりつけ医」で定期的に肝臓の状態を診てもらいましょう。

脂肪肝を検査・評価する方法

脂肪肝の評価は従来の腹部超音波検査に加えて、肝臓の脂肪量を評価する検査方法も増えました。最近になって診療報酬も新設されましたので保険診療も可能です。肝臓の状態が気になる方や健康診断や人間ドックで脂肪肝を指摘された方は、ぜひお近くの「かかりつけ医」にご相談ください。

 

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<コラム筆者>
山田 幸太 先生
医療法人虹嶺会 土浦ベリルクリニック 院長
東京医科大学病院 兼任助教
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